心待ちにして訪れた個展です。
一番乗りです!
同じ敷地内の細見博子さんのアトリエでしばしおしゃべりをした後にご一緒しました。
何と斬新な展示方法!
前回の初個展は静寂の中に「ピン」と張り詰めた緊張感があったのですが、今回は暖かな陽だまりでゆっくりと深呼吸する感じ。
時折柔らかな風がふわっと吹く様な…。
前回、展示スペースに足を踏み入れた瞬間、何故か長野県安曇野の風景が頭に浮かんだのですが、昨年由梨ちゃんはひと夏を長野県で過ごし製作活動をしました。
お薦めした禄山美術館にも行ったとの事。
「長野の風、感じましたか?」
笑顔で問い掛ける由梨ちゃん。
「ほとんどの作品がイチョウの木なのですが、これは「ごんぼう村」の高台にあるお寺の大きなイチョウの木から作ったんです。」
えっ、お寺のイチョウの木を?
ごんぼう村⁉︎
「イチョウの木に雷が落ちて、半分に切り倒したんです。」
にっこり答える由梨ちゃん。
…由梨ちゃんが話すと全てお伽話の様に聞こえます。
これはきっと神様(仏様?)が、雷に遭ってしまった木に新しい魂を吹き込んでもらおうと由梨ちゃんに託したに違いありません。
そして、命を吹き込まれたイチョウの木は私達に輪廻の理を語りかける…。
そんな事を楽しく想像しながら堪能しました。
神崎由梨 作品展『風をわたす』
場所:cafeZ(岡山県岡山市南区浜野2-1-35)
期間:2016年1月6日(水)〜17日(日) 11:00~19:00 (月/火曜日定休、最終日は18:00まで)